ハーフタイム 2021

2021年6月21日

「大きな痛みを伴う時は、変容の時であり、新しい種を植えるための肥沃な時だと思う。
-デビー・フォード

待ちに待った経済変革の時がやってきた。産業活動は歴史的な水準にあり、最大かつ最も洗練された産業で計画中の設備投資は、電光石火のスピードで進んでいる。米国政府が提案しているインフラ投資は、わが国の次の経済時代を象徴するものである。産業部門におけるこうした物理的な変革は、この国の「ハードウェア」を象徴するものであり、サービスやソフトウェアにおける変革の第2段階がそれに続くだろう。

地政学的な懸念にさらされにくいグローバル・サプライチェーンの再構築が急務となり、米中関係を軸とした世界構造の再編成が目前に迫っている。わが国、そして世界各地で露呈し、生み出されてきた不公平は、問題視される以上に、双方にとって経済的な悪夢となる可能性が高まっている。大転換」への圧力は高まりつつあり、それは暴走する自律走行車のように私たちに迫ってきている。

大げさに聞こえるかもしれないが、テクノロジーと新たな世界秩序が同時に変化を可能にし、変化を要求しているのは事実である。経済開発団体は最前線にいる。私たちはチャンスに触れ、それによって生まれる課題を目の当たりにしている。このような変化は新しいタイプの労働力を必要とし、労働力は雇用主に対してさまざまなことを要求している。時間が経てばうまくいくだろうが、今は混乱している。ビジネスモデル、報酬、社会契約が再検討されるなか、次は課税方法が問題になる。

私たちの未来を形作る問題に取り組んでいることはエキサイティングであり、爽快ですらある。成長が起こり、収益が創出され、巨大な経済の歯車が再び回り始めている。このような課題には、複数のセクターのリーダーたちの緊密な協力と、地平線の彼方にあるものへの注視が必要である。インフレはもちろんのこと、物理的、人口的な限界も、今年の残りをどのように前進させるかに関わってくる。しかし、私たちの価値観でリードし、経済原則を維持すれば、失敗よりも成功の方が多くなると確信している。さあ、仕事に取り掛かろう!

-ケニー・マクドナルド